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環境技術

  • 2016年09月28日

石炭液化とは、石炭から石油を作ること。 いわゆる人造石油です。

日本やドイツなどの石油がないが石炭がある国にとっては理想の技術です。

戦前の日本では税を徴収し、さらに戦争のための石油確保のための多くを石炭液化技術に依存して計画を進行しました。

昭和12年8月に人造石油事業法が公布され、人造石油は国家事業として許可制でした。

この計画によれば昭和16年には年間百二十万トンの人造石油が生産されているはずでした。

 

実際は、全く役に立たなかった。

それどころか、70年以上経た現在でも、巨額の費用を投じて全く採算性にも乗らない状態です。

 

もんじゅはいかがでしょうか?

構図としてはそっくりですね。

 

中性子を使って核分裂反応を起こして、プルトニウムを増殖させようとした。フランス以外の国は全て撤退した技術。

使用済み核燃料をリサイクルして新しい核燃料に作り変える。

 

夢の技術ともてはやされて、巨額の投資を行った

構想ができたのは60年代。施設を作り出したのが80年代。

22年間で稼働したのは250日間。1日の維持費5千万円。

 

その責任は誰が負うのでしょうか?

技術者は夢を追う。それを支援する行政。

 

成功した時の裨益は大きい。失敗した時の責任は国民が負う。

技術者は採算性のことをどこまで考えましたか?

技術者は技術のことだけを考えていれば良いというのは錯覚です。

採算性のない技術は当たり前ですが実用性がないということです。

実用化できない技術は無用と言ってもいいでしょう。

 

大規模な施設を建設する前に、もっともっと小さなでもプラントでの成果をきちんと実証してからでなければ、進めてはならない。

当たり前のことですね。

 

 

しかし、環境の世界にはとても多いです。

簡単なものでは、タイヤの油化、プラスチックの油化、汚泥から金の抽出。

できますよ。技術的には全く問題なく。

しかし、そんなに高い費用を掛けて利用ができますか?

(と言いつつも用途を絞り込めば利用できるケースもあるのですが。全部を否定するつもりはありません。)

 

 

石油が枯渇した時、石油が高騰した時などなど。

技術者の夢を応援してあげることは意義のあることでしょう。

行政は応援すべきです。先駆者利益と、技術しかない日本においては必要なことです。

 

しかし環境の世界には、「実用化」の目処がないものが多すぎます。

その開発に巨額を投じるべきではないと考えます。

 

一時期大ブームと投資詐欺が横行した、ジャトロファはどうなりましたか?

実現できたのは極僅かです。

真面目にジャトロファを推進していた人が波に揉まれて苦しみました。

 

技術者の純粋な研究心は応援したいです。

しかし、技術者も当たり前の経済原則は心得るべきです。

採算性は?と聞くと、「それは聞かないでくれ」では話にならないです。

世の中には実用性のない技術に溢れています。

今は難しくても、何らかの「確からしいfactorがあれば、来る将来に採算性があう」でも良いです。

しかし、資源やエネルギーには不確定要素が多すぎます。

 

環境専門のコンサルタントとして長く事業をやっているので、たくさんの「技術」を見させていただきました。

驚くような技術から呆れるような発想まで様々でした。

実用化ということは役に立つことです。

そんな当たり前の視点を技術者には今一度確認していただきたいです。