植物工場の未来
- 2016年03月22日
植物工場のみらいは破綻してしまいましたが、植物工場には未来があります。
太陽光にあたっていない野菜には不安がある、工場と野菜という組み合わせに違和感がある、などの意見は多いと思います。
しかし、個人的には現代農法にはどうしても疑問が消えません。
単純な農業賛美も違和感があります。
*F1種に対する懸念
*有機栽培の肥料の成分
*硝酸態窒素の残留
*水の使用量
*地表を削ることによる炭素放出
*栄養素が大幅に減少した品種の流通
などなどです。
健康のためと言い聞かせて食べますが、本当に美味しいと言える野菜はどれぐらいありますか?
個人の嗜好にもよりますが、美味しいと感じる野菜が少なくて、自分の味覚がおかしくなったのではないかと考えた時期もありました。
と言いつつも、神経質ではないのでなんでも食べてます。しかし美味しいと感じたものを本当は食べたいと思っています。
パリパリするだけで甘みのないキャベツ。
水っぽいだけでぐちゃぐちゃのトマト。
エグいだけの葉物野菜。
ぼそぼその根野菜。
見かけだけで栄養素が足りないので味がしない野菜たち。
自分で5年ほど野菜を作っていたことがありました。
その野菜たちはとても美味しかった。
採算性は関係ないですからね。
植物工場が良いのは、
無農薬栽培、洗浄すら不要、硝酸態窒素の残留の心配がない、水の使用量が大幅に少ない、
地表を削ることによる炭素放出がない、栄養素が高いなど多くの利点があります。
あとは、青色LEDの普及、電力自由化によって低価格化ができれば良いと思います。
現在黒字化を達成しているのはわずか15%-30%程度だと言われています。
オムロン、やユニクロ、エコファーム・マルシェ、田園倶楽部奥出雲、シーシーエス。
皆倒産か撤退しています。
補助金頼みの市場創世記。まだまだこれからの状況ですね。
50年後の日本は人口は半分以下になると言われています。
農地も余ります。
市場は日本だけではないので、積極的に技術の海外展開を進めてほしいものです。