サンパウロにて
- 2016年05月22日
大統領が180日の業務停止の事態に陥りました。
弾劾裁判が開かれます。もうすぐオリンピックが開かれるというのに。
ブラジルは世界経済7位の大国です。
資源も穀物もあります。人口も多いのです。
しかし政治は腐敗し、経済は低迷しています。
昨日訪問した会社では、300人いた従業員を30人まで削減したばかりでした。
石油公社が最大の顧客であったからです。ご存知の通り、石油公社は多額の損失を計上し、その裏には賄賂が各方面にばらまかれていました。
270人の雇用を奪ったのです。
政治家の責任は重い。まあ、公費で回転寿司を食べる知事や、オリンピック招致に裏金を渡すようなことが本当ならば日本もバカにできないでしょうが。
サンパウロの中心部では連日夜遅くまでデモが行われています。
勿論危ない場所には近寄りませんが、ホテルの窓からは音が聞こえてきます。
ブラジルらしく、なぜか明るいボサノバの演奏もやっていたりします。