交渉時にラップトップを開くな
- 2017年07月22日
年齢や役職も関係しているのだろう。
交渉時には真ん中に座ることが多い。
つまり話の中心である。
交渉を上手にまとめなくてはならない役回りだ。
相手の一挙手一投足も見逃さない。
視線、口元、声の抑揚などから相手の本心を知る手がかりを得るのだ。
特に目は雄弁である。
1対1でなく、複数人いれば、彼らに共通した仕草があれば、
その意味することの確率は格段に高まる。
メモを取ることもなるべくしないで、出来得るだけ記憶にとどめる。
メモなど交渉が終わった後に取れば良いのだ。
真剣に集中すれば、複雑な数字でもある程度の時間は覚えていられるものだ。
事前に資料も頭に入れておいて、相手に提示するときにも素早くやる。
相手に自分が何をメモしたのかもなるべく悟られないようにすべきだ。
自分のラップトップでパチパチと交渉の中身を打っていたらどうだろうか?
目の前にある貴重な情報を何一つ得ていないに等しい。
交渉の主役でないならば良い。
メモ代わりに使うことは否定しない。
交渉ごとでなく単なる打ち合わせならば良い。
秘書的な役割を担うのであれば良い。
しかし、交渉の当事者であれば相手を見て話すべきだ。
それは自分のためだ。
仕事のできる人で、交渉中に内容をパチパチやっている人を見たことがない。
相手に自分が決定権者ではないと伝えているようなものだ。
私の前に座っている相手がラップトップを打ち出したら、
下っ端が出てきたな。と私は判断する。
相手がパチパチやったならば、どれだけぬるい世界で生きている人なのだろうかと考えてしまう。
相手の言っていることに素早くうちかえす必要があるのに、パチパチやってどうする。
交渉は真剣勝負。
全身全霊で集中すべきである。
メール信者にも同じことが言える。
話したらあっという間に理解し合えることをメールで済まそうとする。
電話や面談を否定する輩だ。
これは単なるサボリ以外の何物でもない。
もしくは人の気持ちや仕事の効率化を知らない仕事ができない人だ。