賀茂川は好きだ。
遠くはかない恋をのせて
夢のように流れている。
– 日夏英太郎
加茂川に映る月影
河原の小石を一握り 加茂川にはふり投げる 月影が歪んだ
僅かばかりかのしやわせも 終焉を迎える日は 遠くないだらう
何故と問ふても流れたいだけだと言ふだらう
何も気にせず水は流れ 絶えることなく続いてゆくのだらう
– 日夏蓮太郎