Ginkgo trees standing in line
- 2013年11月28日
東京大学に初めて足を踏み入れたのは、兄の合格発表の日だった。
私は当時中学生だった。掲示板に番号を見つけて「アッター」と叫んだ。
その瞬間に回りを体育会系の学生に囲まれて胴上げされた。
当時は中学生のくせに見かけが大学生のようだったのか、自分が当事者だと勘違いされたのだ。
あれから随分月日が流れ、2つ目の大学院として東大に入学する事になった。
合格したときはとても嬉しかった事を覚えている。俺が学問の世界と実社会を結びつけてやるぜ、くらいの気負いもあった
しかし色々悩み、休学し、そして中退してしまった。
人生において後悔する事は幾つもあるが、これもその一つだ。
今思えば、違った人生になっていたのだと思う。
更に月日は流れ、いつの間にか東大で講演をさせてもらったり、今日みたいに、東大の最先端技術をビジネスで活用する為の打合せをさせて貰ったりしている。
銀杏並木。
少々ほろ苦い思い出があるが、それでもこの大学とともに新しい展開を目指したいと思う。