Deeply moving
- 2015年02月10日
震災の翌月。
被災地での支援の合間を縫って、以前より約束していたフィリピンに1週間ほど出かけた。
旧称スモーキーマウンテンで暮らす人々。
そこに住む子供たちが、驚くことに献金をしている。
東日本大震災の被災者のためだ。
彼らは極貧の生活者である。
私は大いに戸惑った。
その時に見た景色
金属類などを拾って換金して生活している。
ゴミの中には注射針などもある。
しかし、廃棄物の事業にどっぷりと入り込んでいる自分からしてみると、
ゴミ山ではなく宝の山に思えた。
安全で衛生的な職場を提供すること。
その場ではっきりとイメージができた。
あとは、信頼できる優秀な組織と人と連携を取れるかが勝負だと密かに思った。
課題があり、それを解決するためのプロ集団が立ち上がってくれた。
自分でできないことは、自分より優秀な方を説得して参画していただいた。
気がつけば自分はプロデューサーというか裏方に回り、現場での技術的なことや折衝などは、
全部自ら動いてくださった。
なんと仲間に恵まれたことか。
あれからもうすぐ4年になる。
感慨深い。
まだ小規模でしか実施できていない。
しかし確実に前進した。
大きな一歩であることは間違いないだろう。
次は規模の拡大と水平展開。
事業として軌道に乗せること。
自分達に与えられた宿題は多い。
途上国のBOP層との共生は不可能ではないと思う。
そこには想像もしなかったような、よいモラルが存在していることもある。
一生懸命に働く人々がいる。
決して衛生的ではないし安全でもない。
劣悪な環境でも笑顔で生活する人々がいる。
このプロジェクトに出会えてよかった。
そう思う。