experience

  • 2015年07月31日

知識と経験の両方を同時に得ることは難しい。

 

20年近く投資銀行で働いた

貴重な経験であった

外資系金融の黎明期から、リーマンショックの前までである。

しかし、辞めた。

投資銀行とういうのは専門職、職人の世界である。

その中で最先端の分野で働かせてもらった。

これほど長く勤務するともう新しい知識も経験も得られなくなってしまい、興味が湧かなくなってしまったのだ。

今にして思うと、もっと早く起業していればよかった。

ついつい楽な世界に長くいてしまった。

 

起業するならば社会貢献を生業にしたいとは考えていたが、

イメージしているような事業を行っている会社はなく、自分で起業することにしたというのが、実際のところである。

 

全く違う分野だから、猛烈に勉強した。

大学院の時に、たくさんの書物を読むことに慣れた事が役にたった。

私にとって大学院は特段キャリアに結びつくものではなかったし、得られる知識も

実務で得られる知識に比べれば僅かにすぎなかった。

仲良しクラブに入るつもりもなかった。

だけど、振り返れば知識を吸収する方法について学んだのだとおもう。

それは役に立った。

 

知識は努力でスピードを上げて得られる。

経験は場数なのだろう。これは致し方ない。

しかし、社会常識や金融からのものの見方というのは、前職が役にたった。

これは、どんな場面にでくわしても、最低限乗り越えられる土壌になっていると感じている。

まるっきり無駄ではなかったのだ。