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  • 2015年10月29日

大きく報道された通りインドネシアの高速鉄道入札で日本は中国に負けた。

総工費は中国よりも日本の提示した金額の方が安かった。しかし、工期が日本の方が長かった。

さらに、日本は円借款方式だから政府保証がないとならなかった。

中国方式は合弁方式であったから勝ち目はない。

機材を売るだけというビジネスモデルではなく、project finance + 事業への参画をチーム日本で行わなければ、今後も負け続けるだろう。

インフラ輸出を進めるならば、既存の円借款方式以外の方式も拡大していかないとならないだろう。

戦後賠償時期から経済合理性をもう少し盛り込む時期に来ているのではないかと考える。

アンタイドの比率を少しずつ減らしていき、日本が伝統的に実施している個別プロジェクトへの国際貢献方式よりも、EUの実施しているBudget support 型やcommon basket型も拡張していく方が良いのではないかと考えている。

批判することは簡単である。

 

なんのための国際貢献か?誰のための国際貢献か?

そして誰のお金を使っているのか?

 

この入札で敗れたことから得たlessonはたくさんあると考える。