人の採用はとても大変だと思う。
当たり前だが、相手は人間である。
人と人が向き合わなくてはならない。
起業して10年。小さい会社ながらも、採用させていただくことができてきた。
新たに人が加わると、なんらかしらの化学変化が起きる。
会社勤めをしていた頃から、多くの部下を持たせていただいてきた。
管理職になった当初は、手探りで頑張ってきたが、今はもう自然体でいようとしか考えていない。
背伸びしても、そんなのすぐに見破られるし、自分が辛いだけだからである。
等身大で接していればそれでいいと思うようになった。
それでダメならばそれはそれ。それでいいならばそれはそれ。
人のことを変えようなんて考えない方が良いかなと。
自分なりに誠意を持って一生懸命精一杯向き合う以外にはないかなと。
会社の理念に共感した方々が集まれば形はできていくのだと思うのだ。
コンサルタントをしていると、いろいろな起業の悩みを聞く機会がある。
大雑把に括ってしまうと実は「お金」「人」のことがとても多い。
新規事業を立ち上げるのにも、これらのことは避けて通れないのだ。
振り返って自社のことを考えてみても、「人」が財産であり、
人材次第で会社は大きく変わることを実感しているのだ。
メキシコシティ
都市圏は人口2000万人ほどである。
巨大な都市。
メキシコのGDPは世界第15位である。
ぐんぐんと成長している。
人口ピラミッドは正三角形である。
トランプ大統領が何を言おうが、この国の成長は止まらない。
複数の信頼できる筋に確認した。
これがコンセンサスである。
現場の空気は日本では伝わりにくい。
やっと日経新聞の駐在員事務所ができたところだ。
メキシコの現状を知らないと出遅れることになる。
ちなみに、日系企業は続々と進出している。
2016年10月時点で、1111社である。
この数字は重い。
メキシコは治安が悪いとみんな言う。
その通りだと思う。
しかしそんな国でも働かなくてはならない。
危機管理、安全確保が大切である。
夜は出歩かない。
飲み歩いたりしない。
朝からのハードスケジュールをこなしていれば、そんな余裕もないのである。
かなりストイックな生活を過ごさなくてはならない。
移動は手配した車のみである。
荷物の置き場から、車の乗り降りのタイミングまで、気を配らないとならない。
世界をまわり、危険な国や地域で仕事をしなくてはならない以上、
細心の注意を払うことは当然のことなのだと思う。
弊社の別チームがラマダン中のイスラム圏への渡航を延期した。
実に懸命な判断だと思う。
テロが起きたその日に、弊社のスタッフは現地に滞在してきた。
幾度もである。
だからこそ少しでも危機を回避したいと考えるのだ。
ルールその1 危険な場所にはいかない。
ルールその2 いかなくてはならない時には時期を選べ
ブログでは書けないような事を散々経験してきたから言える。
人命に勝るものはないのである。
鉄則である。
怪我はある程度防ぐことができる。
大概は切り傷や捻挫などである。
だから、手袋や履く靴で回避できる。
病気は、寒暖調節、うがい、消毒液などである程度は回避できる。
熱中症や腹痛、風邪などには注意して臨まなければならない。
マメに水分補給を行うとか、生ものや酒を摂りすぎない、マスクをするなどであろうか?
多くを経験してきたから、必要な薬や対策は準備済みである。
しかし団員の分も気を使わなければならない。
団体行動である。
一人、二人が病気でもチームは回るようにしなくてはならない。
ましてや自分が足を引っ張ることはできないのである。
今だってそうである。
人に気づかれないように、乗り切る術を身につけないとならない役回りなのだ。
団長とはそういうものだ。
メキシコに向かう飛行機の中で、島嶼国の報告書を作る。
メキシコでは朝から晩までスケジュールが入っている。
それでも目が覚めた時や、就寝前に作業時間を確保して、ブラジルの案件を進めなくてはならない。
車での長距離移動も作業時間に充てることができる。
しかし路面が良ければという条件付きだ。
ラオスの山の中で同じことをしようと思っていたら、路面があまりにも悪くて、
とてもパソコンを使える状態ではなかった。
バウンドするときは、パソコンごと30cmも飛び上がったほどだ。
まあそんな苦労もしながら、各国を回っているわけだ。
もうすぐ日付変更線を越える。
太平洋上空。1万メートル。
ブラジルから引き摺っていた時差が醒めやらぬうちに、再びメキシコに向かう。
直航便があるから体への負担はだいぶ軽減される。
僅か12時間。
久しぶりの短距離フライトのような気がしてきた。
ラオスに行くのも、タイでトランジットしてから向かわなくてはならない。
サモアに行くのもニュージーランドでトランジットしてからである。
インドネシアもティモールやアチェに行くのには数千キロをジャカルタから移動しなくてはならないのだ。
そう考えると時間的にも楽なのだ。