Happy Christmas and Prosperous New Year.

  • 2021年12月24日

もう何年も前のことである。

その年の12月はイラクにいた。

ISの最後の拠点から40km北の街にいた。

色々あったのだが、そこから移動してパレスチナに向かった。

そのころは地球を10周ほど移動する日々である。

毎年である。

心身ともに疲れ果てていた。

特に中東での仕事を終えた後なので磨耗していた。

中東の後にパレスチナだ。中々タフである。

ふと暦を確かめると、クリスマスであった。

そしてパレスチナのベツレヘムにいたのだ。

ここはイエスキリストの生誕の地である。

これも何かの思し召しなのだろう。

私は信仰心が薄い。

それでも折角この場所にいるのだからと、街を歩いてみた。

降誕教会には、まさにキリスト様が生まれた場所にある。

洞窟のような地下室を降りていくとその場所があった。

まさにマリア様が出産した場所である。

部屋に入ると急に動悸が激しくなった。

ちょっとその場所には近寄れないのである。

部屋の隅に座り込んで、動悸が鎮まるのを待った。

当時の私はとてもとても疲労していた。

そのせいもあったのだろうかと、一瞬考えた。

しかしその日は、十分な休息をとっていたし、体調も良かったのだ。

そして、その誕生した場所にもう一度近寄ろうとした。

しかし同じ症状がまた発症してしまい近寄れなかった。

ようやく3度目に誕生した場所の石に触れることができた。

手だけではなく強烈な力を感じた。

全身に鳥肌がたっていた。

全く初めての感覚だ。そして、それ以前も、それ以降も一度も感じたことがない。

滅して2000年を経ても放つ強烈なエネルギー。

私には驚きであった。

感覚として、その存在が理解できた気がする。

長い歴史の中では、そんな強烈なエネルギーを持つ方が現れても不思議ではないのだろう。

私は、スピリチャルなものにも疎い。

霊感も全くないはずだ。

 しかし、体感してしまったのだから致し方ない。

素敵なクリスマスをお過ごしください。