環境の現場
- 2023年02月04日
環境の現場は、汚くて、臭くて、危険で、人の欲が蠢く場所です。
環境問題を解決するのに現場に出ないでは何一つ進みません。
これは環境に関わる人々は肝に銘じて欲しいと切に願います。
環境ビジネスが花盛りです。
しかし、本質を見失っているビジネスモデルを散見します。
環境問題とは何ですか?環境問題を解決するのは誰のためですか?
現場にしか答えはありませんし、改善しなくてはならない場所は、限りなく多いのです。
現場を理解しないで、どうやって解決させることができるのでしょうか?
自然環境、都市環境、そして様々な人間関係、経済関係、政治関係。
これらが複雑に絡み合っています。
それを知らないで、排出権も、サプライチェーン排出量もないのです。
現場から削減ができて、クレジット化されます。
サプライチェーンは現場です。
現場の生産ラインを見て、初めて正しい算定はできます。
工業プロセスの抜けたScope1はScope1ではないのです。間違った算定です。
それは国際的なルールでもあるにも拘らず、エネルギー源だけで算定していることがとても多い。正しい見識が欠如しています。
弊社は日本で一番優れた算定システムをインハウスで保有しています。
しかし、それを動かすのは人です。
そんなシステム頼りだけでは何一つ環境問題は解決できません。
算定の手間が少しだけ減るだけです。
そんな浅いものではないのです。
環境はエネルギーだけではありません。
そして温室効果ガスだけでもないのです。
Think globally, act locallyという言葉があります。
Locallyとは自分の地元という意味だけで解釈しない方が良いです。
環境の現場なのです。それが地元ならばそれもよし。
ケニアのダンドーラ、インドネシアのバンダルグバンと、このフィリピンのイナワヤンが世界で最も廃棄物の領域では劣悪な場所です。
地球を60周以上回って誰よりも処分場を見てきましたので確かだと思います。
ここでのプロジェクトも10年以上になりました。
今日はあまりの酷さに卒倒しそうになりました。
それでも仲間がいたから乗り越えられました。
まだまだ踏ん張ります。