New reading glasses
- 2025年08月29日
ちょっと色が入ったグラスが欲しくなって新調しました。

wptouch-pro domain was triggered too early. This is usually an indicator for some code in the plugin or theme running too early. Translations should be loaded at the init action or later. Please see Debugging in WordPress for more information. (This message was added in version 6.7.0.) in /var/www.carbonfree.co.jp/webroot/blog/wp-includes/functions.php on line 6131「臭い」と書いて──ニオイと読むか、クサイと読むか。
これからその世界に足を踏み入れようとするあなたを、私は心から応援したい。
環境という言葉には、どこか「きれいなこと」をしているという幻想がまとわりつく。
地球にやさしく、自然とともに、美しい未来を──
そんな言葉の響きだけを信じて進もうとする人もいるだろう。
だが、そのイメージだけでこの世界を語るには、あまりに甘い。
私たちが向き合うのは、環境が壊れ、汚され、見捨てられた現場そのものだ。
そこでは、二酸化炭素の売り買いではなく、
腐敗の臭いが鼻を刺し、足元に染み込んだ汚泥が重くのしかかる。
言葉だけでは何も変わらない。
体ごと、その現実に飛び込まなければ、始まらない。
私は、世界中の廃棄物処理場を歩いてきた。
下水処理場の奥深くまで潜った。
許可のない業者と交渉を重ね、
防弾車で移動し、SWATの護衛を伴って入る現場もあった。
中南米、アフリカ、東南アジア、旧ロシア圏、中東。
乾いた大地、熱帯の湿気、打ち捨てられた町の裏路地──
そのどこにでも、臭いがあった。
腐敗臭。
硫化水素。
焼却炉から立ち上る煙。
ブラジルでは、手術で切除された人体の部位の焼却処分に立ち会い、
別の国では、押収された麻薬の焼却現場にいた。
ガスが目を焼き、胃がよじれるほどの悪臭が、記憶に刻まれている。
下水処理場では、時に全身に糞尿を浴び、
現場を出たあとも、どこかにその臭いが染み付いていた。
それでも私は、その仕事を選び、今も続けている。
なぜか?
そこに、変えられる可能性があるからだ。
誰もが目を背けた場所を、少しでも良くすることができると知っているからだ。
今日訪れた都市型の下水処理場は、以前よりもずっと進化していた。
技術も、働く人たちの誇りも、確かにそこにあった。
今日は、メキシコから来た友とこの現場を訪れた。
彼もまた、自国で、使い古されたインフラと、拡大する都市の矛盾に向き合っている。
その目に映った日本の現場の姿が、きっといつか、彼の国でも何かを変えるはずだ。
臭いも、苦しみも、技術も、そして誇りも──国境を越えて伝わっていく。
臭いは、洗えば落ちる。
だが、現場でしか得られない「覚悟」は、決して落ちない。
この仕事は、キレイゴトの対極にある。
けれど、キレイにしようとする意志そのものは、世界で最も誇るべきものだと私は思う。
だから、これからこの世界に入ろうとするあなたに伝えたい。
目の前の「臭い」に目を背けないでほしい。
それをクサイと感じるか、ニオイと感じるかは、あなた自身が決めていい。
だが、その先にある未来を、諦めずに見続けてほしい。
その一歩を、どうか誇って踏み出してほしい。
私は、あなたの背中を心から押したいと思っている。

第2回目のBEACH SUNSET LIVEは、夕暮れの光に染まる古民家に、歓声と熱気が渦巻く中で幕を閉じました。
駆けつけてくださった皆さま、魂を震わせる演奏を届けてくださったミュージシャンの方々、そして支えてくださったすべての関係者に、心からの感謝を捧げます。
前回よりもさらに快適な空間を――。エアコンを増設した室内は、温度も空気もほどよく整い、観客の胸の高鳴りと手拍子が音楽に溶け合い、場内全体に高揚感が広がっていました。シャンパンやワイン、冷酒を片手に、夕陽に照らされた笑顔がキラキラと輝きます。身体を揺らす人、目を閉じて音に浸る人、隣の友人と目を合わせて笑う人――そのひとつひとつが、音楽の一音ごとに空間を震わせ、歓喜の波を生み出していました。
舞台に立ったのは、三宅伊智朗さん、下川健一郎さん、そしてスペシャルゲスト、BEACHメンバーの大島聡子(vo)さん。柔らかなギターのアルペジオが空気を撫でると、観客の肩や手が自然に揺れ始め、低いざわめきが波のように広がりました。最後の一音が響き渡ると、しばしの静寂の後、一斉に拍手と歓声が巻き起こり、観客一人ひとりが身体ごと感動を抱きしめる瞬間が生まれました。
次回の開催は9月21日(日)。
すでに定員を超えるお申し込みをいただき、熱い期待の中、現在調整をお願いしております。
10月開催分は9月9日(火)21:00よりWEBにて受付開始。
詳細・お申し込みはこちら → https://beachsunsetlive.jp/
音と人が出会い、心と心が共鳴する場所。
夕暮れに染まるひとときは、観客ひとりひとりの歓声や笑顔と重なり、季節の移ろいと共鳴しながら、忘れられない記憶として刻まれていきます。
また皆さまと共に、あの熱気と歓声に満ちた夕暮れのひとときを分かち合える日を楽しみにしています。