ゴルフ場と差別
- 2021年09月11日
ゴルフを復活させて3年近くになった。
幾つかのメンバーにならせて貰った。
多くの友人と楽しくプレーをさせていただいている。
友人と同じゴルフ場のメンバーであると、誰かが一緒にプレーしてくれる。
競技会にも一緒に参加できる。
などなど、楽しみがますのである。
しかし、最近立て続けに友人が別のゴルフクラブへの入会を断られてしまった。
ゴルフ場は民間が経営しているため、閉鎖的な面もあるし、それが居心地が良いと感じる人もいる。
メンバー制で運営している以上変な人に入られても困るのだ。
それはわかる。しかし度が過ぎているゴルフ場もある。
例えば学歴差別である。
大卒以上でなかれば入会できない。何十年と続くゴルフ場だが、一人も大卒以外はいない。
これはいかがなものだろうか?
今の時代定員割れしている大学が多い。卒業証書は金で買えるような時代である。どこの大学でもいいから、兎に角大卒でという時代はとっくに終わっている。
現代の新興金持ちは大学を卒業していない人が多いではないか。
ましてや、人格や能力が比例しているものでもない。
上場企業の関係者しか入会できないゴルフ場もある。
職業で選別しているゴルフ場もある。
完全な職業差別である。兵器を製造している重厚長大の会社はよくて、世のためになっている会社は、業種だけで見られて入会できない。
なんて短絡的なのだろうか。
女性が入会できないようなゴルフ場やごく僅かな割り当てしかないところもある。
「女性はプレーが遅い」だからだそうだ。
人によってプレーの速度は異なる。
入会審査をしている男性がマナーも悪ければ、プレーも遅いなんて洒落にならないこともあった。
多くのゴルフ場は日本人であることを入会の条件にしている。
SDGsに積極的に取り組んでいますなんていっているゴルフ場がである。
根本的なことを改善すべきであろう。
伝統を守ることと、時代に取り残されていることは全く別次元の話である。
本場はどうかというと、実はかなり閉鎖的な名門コースもある。
これは意外かもしれないが、ゴルフはかなり閉鎖的に拡がってきた歴史的背景がある。
ロッカールームでの会話を楽しめるようなクラブにしたいためという理由で、男性オンリーのクラブもある。
私はそれで構わないと思う。
しかしその場合には、ゴルフ会員権は流通させてはダメだ。
ゴルフ場の趣旨に賛同するものだけが集う場所にしなくてはダメなのだ。
私的な集まりであるからそれは勝手にやればいい。
あるゴルフ場は、総理経験者か外務大臣経験者のみ。実業家は上場企業のオーナー社長経験者のみという縛りがある。
それは素晴らしいゴルフ場である。勿論お金を出すだけで購入できるわけではない。
平日ならば数組しかプレーしていない。実に清々しくプレーできる。
やってはいけないのは、メンバーズボードに書いてあることを公開することである。秘密の場所だから、メンバーも秘密なのである。
そのゴルフ場はホームページすらない。徹底しているのである。
それでいいではないか。
ではなぜ、他の名門と言われるようなゴルフ場の一部はいまだに閉鎖的な仕組みにしているくせに、誰でも申し込めるように会員権を流通させているのか?
それは、購入者から高額な名義書換え料や入会金をせしめることができるからだ。
名義書替えといっても、会員権に裏書きするだけである。名札を配るぐらいである。数千円しか費用がかからないのに、500万以上も費用を取るのである。
これはゴルフ場にとっては麻薬に等しい。
閉鎖的なシステムを実質取っていながら、それを表立っていうことはしていない。当然社会からの反発があるからだ。誰もが知っている秘密なのだ。
それでいて、高額な費用を要求する。
名門という名に釣られた新規申込者からお金を取ればいいのである。
20人集まれば1億円の利益である。
名門といっても色々ある。
名ばかりの名門も多い。
著名な設計家がデザインしたゴルフ場だからと行ってみるとがっかりすることが多い。
樹木は伸び放題で、剪定をしていない。
グリーンは穴だらけ。
バンカーはいつの間にかプレー進行のために埋められている。
折角のツーグリーンなのに、高麗を潰してベントの巨大なワングリーンに、あとで作り替えてしまっては、設計家の意図を踏み躙っている。
残っているのはプライドと高額なプレーフィーだけである。
あるゴルフ場は、自分がパッティングしたら、相手を待ってはいけない。
プレーファーストの意味を完全に勘違いしているゴルフ場である。
本国に行って研修を受けてきた方が良い。
自分はそんな勘違いした名ばかりの名門が一番嫌いなのだから行かない。
当然メンバーにもなりたくない。
トコトン秘密の場所に拘った非公開のゴルフ場か、新興だけどあらゆる差別がないようなゴルフ場が好きだ。
自分の好みは、キャディー付き徒歩のみ。高麗グリーンがある。
メンバー以外予約ができない。そんなコースである。
そんなコースは超高額だ!なんて思うのはよく調べていないからだろう。
都市から近郊でも幾つかあるのである。