門出

  • 2012年06月07日

いつもどこかに出かけていると思われがちの社長ですが、実は社長以上にスタッフは西へ東へ出かけています。

政府のお仕事で南インドや九州地方へ出張中のスタッフからも様々な良い報告が舞い込んできます。

頼もしいスタッフに恵まれています。東奔西走。

私は私の役割を果たします。

 

上海で投資銀行時代の同僚達と会食しました。

今は皆さん別々の仕事をされていますが、各分野で活躍中です。

この上海で起業した20年来の友人であり先輩がその日の話題の中心です。

魔都上海。

何事も一筋縄では行かないようです。

優秀なスタッフを獲得し彼方此方ぶつかりながら急速前進する知人の姿に励まされました。

精一杯頑張っている姿は美しいものです。

 

八福花

http://hachifukuka.com/

いい店です。食べにいけない方は告知で協力いただけたら幸いです。

シルエットだけでも載せちゃいます。

 

 

エールを贈りたいと思います。おめでとうございます。

頑張ってください。

苦労されている姿は何となく自分が起業したての時を彷彿しました。

 

振り返ってみると、猛烈な世界で生きてきて学んだ事の一つは、仕事の仲間として組むのならば100匹の羊よりも1匹のオオカミの方がいいと言う事でした。

どの業界でも生き馬の目を抜く世界で働いてきた人ならばその意味が分かると思います。

これは社会起業家や環境ビジネスにおいても適用される事だと思っています。

できれば心優しいオオカミがいいですけどね。

今では投資銀行というのはビジネスモデルとして限界にきており、もはや衰退産業でそれにしがみついて働いているのは負け組とまで呼ばれていると聞きました。

私にしてみたら隔世の感があります。世の中は激変したようです。

とても優秀な方々が働いている業界です。

しかし多くの方々が新しい自分らしい仕事を見つけられないでいるようです。

私の会社にも雇って欲しいとの依頼が頻繁にきます。

幸いな事に僅かな人数ではありますが何人かの元同僚と一緒に働く事ができるようになりました。

私が金融業界を辞めた時には、希有の目で見られていましたが時代は変わったようです。

 

起業した時は、一切今までの人脈に頼らないことにしました。

その為に誰も知り合いのいない横浜にきました。

徹底して零からスタートしなければ、第2の人生を築けない気がしたからです。

ちょっと回り道をしてしまったかもしれませんが、後悔はしていません。

 

ちょっとだけアドバイスを読んでくださる一部の方にしたいと思います。

 

もし自分の本当に遣りたい事ができる会社が世の中になかったのならば、自ら起業するのも手だと思います。

 

ブルーオーシャン戦略。ベンチャーが生き残る可能性の高い戦略です。

5年生き残る会社は15%です。

この数字の持つ意味は重たいと思います。

安易に誘うような事は戒めるべきだと思います。

特に社会貢献をビジネスにしようと考えている人々が沢山いますが、起業ということのリスクをきちんと教えもせずに煽るような社会風潮はすぐにでも辞めるべきだと考えます。

学校だろうが、メディアであろうがリスクが大変大きくそして困難な実態をきちんと伝える必要があると思います。

社会起業家は大前提として「起業家」であり、株式会社として利益を上げる構造を作り上げなくてはなりません。

NPOでも公益法人でもない。

日本では混同されますが、社会起業家は株式会社として営利と社会貢献の両立を目指す極めて難しいビジネスモデルです。企業活動そのものが社会に貢献しているのであり、納税もステークホルダーへの貢献である意味を理解しなくてはならないと思います。

営利企業が利益の一部を社会貢献活動に寄付するのと変わりはなく、どちらが偉いとか言う問題ではないのです。

リーマンショック前に投資銀行業界から環境の分野に飛び込みましたが、善きスタッフとお客様に恵まれて今期も増収の黒字決算で終える事ができました。

5年を終えて感じる事は、留まるのもリスク。進むのもリスク。

しかし自分の遣りたい事を仕事に出来る事はお金なんかじゃ買えないとても幸せな事だということです。

夢があるのであれば、勇気を持って着実に進んでいって欲しいなと思います。

 

雨の上海より