地球の裏側への出張でもエコノミーである。
体がきしむ。しかし体が丈夫なうちはこれで良いと思う。
人道支援という仕事の性質上、自分が楽なことをしたくないのだ。
社長の威厳も何も気にしない。
そんなものにアイデンティティを求めたことものない。
どうしても体がきつい時には、自費でビジネスクラスに変える。
それでいいと思っている。
快適な旅など求めちゃいない。寧ろそれが癖になる方が嫌なのだ。
これほど出張が多い生活をしていると、そんな境地にも達するのだ。
プライベートな旅で贅沢をすれば良い。
トレーニングを始めて3か月が経過した。
腹回りはすっきりした。足に筋肉がついたことがわかる。
心肺機能はまだ弱い。
自分が考える動ける体になるにはもう少し時間がかかるようだ。
それでも3か月1日も休まずに続けることで、体には大きな変化が出ることがわかった。
体重の減少は1か月で1kg程度である。だからたった3kgしか減少していない。
それで良いと思っている。基礎代謝が上がるということは、健全な体になってきたということだ。
出張中はホテルのジムでトレーニングできる。できない日は部屋で少しでも筋トレを行う。
移動日は機内のシートでも腹筋ぐらい鍛えられる。
最低限の筋トレならば5分あればできてしまう。
要するにやる気があればどんな場所でも、どんなに忙しくても、トレーニングはできる。
自体重のみで可能だ。
1年後は今よりもぐっと引き締まっている姿を思い浮かべている。
遥かに動ける体をイメージしている。いつでも戦える体。
大した望みではないはずだ。