プラスチックと生物多様性はなぜつながるのか(CDPで問われるPlastic、 Biodiversity)

  • 2026年03月26日

「プラスチックは環境問題」

ここまでは共通認識です。

しかしCDPでは、すでにその先を見ています。

「それは生物多様性にどう影響しているのか?」

つまり、

“廃棄物の話”から
“自然への影響の話”へ

完全にシフトしています。

CDPの質問でも、この変化ははっきり出ています。

まず問われるのは、

プラスチックに関する“認識”です。

・自社の事業がプラスチックに依存しているか
・それが自然にどんな影響を与えうるか
・リスクとして認識しているか

単なる使用量ではなく、

「どう捉えているか」

ここからスタートします。

次に来るのが、

定量情報です。

CDPでは、例えば以下のような情報が求められます。

・プラスチックの総使用量
・バージン材とリサイクル材の比率
・使い捨てプラスチックの割合
・パッケージの内訳

ここで重要なのは、

“量を出して終わりではない”という点です。

その先で必ず聞かれます。

「そのプラスチック、どこに行くのか?」

つまり、

・回収されるのか
・リサイクルされるのか
・環境中に流出する可能性があるのか

ここが、生物多様性との接点です。

さらに踏み込んで問われるのが、

設計と対策です。

CDPでは、

・リサイクル可能な設計になっているか
・代替素材の検討をしているか
・削減目標があるか
・実際に削減しているか

といった、

“行動の質”が見られます。

単なる宣言ではなく、

実装されているかどうかです。

そして最近特に重要なのが、

バリューチェーンです。

・サプライヤーに対して何を求めているか
・顧客側での廃棄・回収にどう関与しているか
・EPR(拡大生産者責任)への対応

ここまで含めて、

初めて評価対象になります。

つまり、

自社の中だけで完結している話は、

ほとんど評価されません。

さらに、CDPの生物多様性関連では、

ロケーション(場所)も重要です。

同じプラスチックでも、

・海に近い地域
・廃棄管理が弱い地域

では、

リスクの重みが全く違います。

ここまで説明できるかどうか。

これが、

スコアの分かれ目です。

まとめると、

CDPがプラスチックで見ているのは、

・どれだけ使っているか
・それがどこに行くのか
・どう管理・設計しているか
・バリューチェーン全体でどう対応しているか
・どの自然に影響しているか

です。

そしてこれは、

単なる環境対応ではありません。

“自然資本のマネジメント”

です。

2026年以降、

この視点はさらに強まります。

TNFDとの接続も進み、

プラスチックは

「廃棄物」ではなく
「自然へのインパクト」

として扱われます。

だからこそ重要なのは、

減らすことだけではなく、

説明できること。

CDPは、

その“説明力”を測っています。