前菜は蟻です。
2匹います。
「まずは蟻を1匹つまんでそのまま召し上がってください」とのことでした。
当然ですが躊躇します。
「これは何かの罰ゲームでしょうか?」
と思わず尋ねてしまいました。
口に含むと、一杯に爽やかな味が広がります。
なんとも例えようのない甘美な香りです。
実は、この蟻はレモングラスのみを食べた蟻だそうです。
マナウスの名物料理です。
濃縮されたレモングラスの味。
とても上品でそして初めて体験する味でした。
喉に蟻の足が引っかかったような気がしましたが。
そしてアマゾンの川魚を3種いただきました。
日本の川魚のイメージとは全く異なります。
ピラクルは全長5メートル近くになるものもいます。
白身ですがねっとりとしています。臭みもありません。
ご関係者の皆様、大変貴重な経験をさせていただきありがとうございました。

最大で300kmもの川幅を持つアマゾン川。
この地に来るたびに父を思い出します。
幼い頃に、よく聞かせてくれました。
アンデスからくる冷たい水とは中々交わることはなく、2色の色を保ったまま数キロ流れて行く不思議な現象。
ボリビア泥で黄色味を帯びたソリモンエス川と暗褐色のネグロ川の合流です。
父は当時放映されていた兼高かおる世界の旅を毎週観ていました。
あとは野生の王国という番組を好んで観ていました。
きっと世界を旅して回りたかったのだと思います。
入院する前に、「数ヶ月かけて一緒に世界を旅しよう」と持ちかけたのですが、すでに体力は弱っていたのでしょう。
実現することはできませんでした。
観ないまま鬼門に入りました。
アマゾン川に沈む夕陽を見ると父にも見せてあげたかったなと思います。
こうして世界を回っていると、「この場所を観ないで死ねるか」というような素晴らしい光景やインパクトのある場所を訪れることがあります。
体の自由が効くうちに、できるだけ回ってみることをお勧めしたいです。
世界は広く そして美しい。
何も観ないでおくのはなんとももったいない事だと思います。

アマゾンの森林伐採について批判されて久しいです。
現地の様子は随分と変わって来ています。
アマゾンの中心地であるマナウスがあるアマゾナス州では、
自分の保有する土地の20%までは伐採が可能となっていますが、
それでも許認可を取ることが大変厳しい状況です。
また衛星を使ってモニタリングされていますので、不法伐採が行われる余地は殆どありません。
ペルー側のアマゾンの奥地の街では林業によって生活している人々がたくさんいるため、彼らの生活を維持するような保護政策を出さない限り不法伐採は無くならないと言われています。
また、アマゾンという括りではなく、アマゾン川流域を含めた「アマゾニア」地域全体の問題と捉えた方が良いと思います。
禁止するだけでは、いたちごっこになってしまいます。
世界の酸素の供給源になっているアマゾンを守ることは至上命題ですね。

真っ暗な道を走っていました。
先頭車両が突如停止しました。
丸太のようなものに乗り上げたようです。
実は5mもの蛇でした。
大蛇です。
フェンダー下のカバーが壊れてしまいました。
それでも蛇は物ともせずに草むらへ逃げて行きました。
アマゾニア
流石に色々な動物がいますね。

防弾車で移動しています。
ガラスだけではなくドアにも鉄板が入っています。
そのため車重は200kgほど重くなっています。
エンジンも改良して馬力をあげています。
車は二台に分かれて便乗しています。
安全を確保するためには致し方ない出費だと思います。

シャーガス病 サシガメを媒介として食道感染する病気です。
毎年多くの人命が失われています。
生のアサイーなどの果実の近くにいるサシガメが搾汁する時に、混入した場合などに感染すると言われています。
病原菌は、高熱を引き起こし、心臓までアタックして死に至らしめます。
特効薬はまだ開発されていない状況です。
日本に入る時には、殺菌されていますので心配ありません。
しかし、アサイーやサトウキビを生で食べたり飲んだりするような機会があれば、注意しなくてはなりません。
人ごとではありません。
我々のドライバーさんが1ヶ月ほど前に感染してしまい、現在治療中です。
https://ja.wikipedia.org/wiki/シャーガス病
トメアスの主産業は胡椒栽培でした。
今ではアサイーや他の果実も多く生産されています。
胡椒の木を見るのは初めてでした。

胡椒の実をそのまま乾燥させたのが黒胡椒。
1週間ぐらい水につけて、皮をとって乾燥させたのが白胡椒。
当然手間がかかっているので白胡椒の方が高価です。
土産に胡椒を購入させていただきました。
開拓者が苦労されて生産した胡椒です。
大変ありがたいです。
ブラジルに来て、移動移動で椅子に座って夕食を食べたのは殆どありません。
帰国してからは、ステーキにでもこの胡椒を振っていただきたいと思います。
