震災の翌月。
被災地での支援の合間を縫って、以前より約束していたフィリピンに1週間ほど出かけた。
旧称スモーキーマウンテンで暮らす人々。
そこに住む子供たちが、驚くことに献金をしている。
東日本大震災の被災者のためだ。
彼らは極貧の生活者である。
私は大いに戸惑った。
金属類などを拾って換金して生活している。
ゴミの中には注射針などもある。
しかし、廃棄物の事業にどっぷりと入り込んでいる自分からしてみると、
ゴミ山ではなく宝の山に思えた。
安全で衛生的な職場を提供すること。
その場ではっきりとイメージができた。
あとは、信頼できる優秀な組織と人と連携を取れるかが勝負だと密かに思った。
課題があり、それを解決するためのプロ集団が立ち上がってくれた。
自分でできないことは、自分より優秀な方を説得して参画していただいた。
気がつけば自分はプロデューサーというか裏方に回り、現場での技術的なことや折衝などは、
全部自ら動いてくださった。
なんと仲間に恵まれたことか。
あれからもうすぐ4年になる。
感慨深い。
まだ小規模でしか実施できていない。
しかし確実に前進した。
大きな一歩であることは間違いないだろう。
次は規模の拡大と水平展開。
事業として軌道に乗せること。
自分達に与えられた宿題は多い。
途上国のBOP層との共生は不可能ではないと思う。
そこには想像もしなかったような、よいモラルが存在していることもある。
一生懸命に働く人々がいる。
決して衛生的ではないし安全でもない。
劣悪な環境でも笑顔で生活する人々がいる。
このプロジェクトに出会えてよかった。
そう思う。
life sucks.
人生がくだらなく思えていた時期があった。
全く幼稚で、世界を知らなかったからなのだろう。
人生が斯くも奥が深く、魅力的であり、やらなくてはならないことに満ちている。
そんな誰もが知っていることに背を向けて、見えないふり、考えないふりを続けて生きてきた。
Life sucksではない。単にMy life sucksであった。
甘えであり、自己中心的であり、根拠のない自信であった。
素晴らしい人々がいて、頑張らなくてはならないことがたくさんあって、自分でできることがたくさんある。
Lifeをくだらないものにしていたのは、単に踏み出すことのできなかった自分以外何者でもない。
I get a kick out of life.
自分の人生は自分で作るしかない。
不満がある人生を作ったもの自分。
自分の影を嘆いてどうする。
よくもここまでの人材が集結したものだと今更ながら思います。
事業者とコンサルが一体化して、プロ同士のハーモニーを奏でる。
泥だらけの力仕事、それを当たり前のように一緒になってやることができるかどうか?
同じベクトルを向いて、同じスピードで、別の角度から様々な検討を行い一つの解決策を導き出すこと。
これがプロの仕事なのだと思います。プロジェクトの醍醐味なのだと思います。
萬世リサイクルシステムズのこれからの更なるご発展をお祈りします。
そして機会を与えてくださった関係者の皆様に心からお礼申し上げます。

我が国の廃棄物処理技術は世界最高水準です。
その技術を海外で活かすことは今まで殆どありませんでした。
3Rといよく言われますが、そのうちのリサイクルに関してはハード(設備)の導入と活用先がなければ成り立ちません。
だから、環境の専門家として廃棄物問題に長年取り組んできているわけです。
ゴミの減容化、化石燃料使用削減、雇用創出、環境汚染削減などなど多くの効果を生み出しました。
15名の雇用創出。
小さいですよね。
しかし決してゼロではない。
そう信じています。
遠い異国で
習慣も言語も異なる場所で
法制度も異なる場所で
「ゴミ山」から廃棄物燃料の製造を事業として立ち上げることが如何に大変か?
どれだけ多くの障害を乗り越えてきたか。
3年以上の年月を費やしてしまいました。
ご支援いただきました皆様に心よりお礼申し上げます。