2035年がRemoval市場の節目になる?

  • 2026年08月26日

Removal市場を考えるうえで、SBTイニシアチブ、SBTiの動きも重要です。

SBTiは2026年6月、Corporate Net-Zero Standard Version 2.0を公表しました。

基本はこれまでと同じです。

企業はまず、自社やサプライチェーンの排出量を可能な限り削減する。

クレジットを買えば、自社の削減をしなくてもよい、という制度ではありません。

しかし、新しい動きがあります。

SBTiは2035年以降、一定の大企業について、その時点でも継続している排出量の一部に相当するRemovalを支援し、その比率をネットゼロ年へ向けて増やしていく方向を示しています。

さらに、CO₂のような長寿命の温室効果ガスでは、数百年から数千年炭素を保持できる「long-lived removals」を重視する考え方も示しています。

ただし、2035年の内容が現在の案のまま確定したわけではありません。

SBTiは、今後のVersion 3で見直すとしています。

それでも、

「将来、Removalが大量に必要になる可能性がある」

というシグナルが市場に出た意味は大きいと思います。

2035年はまだ先です。

しかしDACやBECCSの設備は、来年突然大量に作れるものではありません。

だから企業は、今から動き始めています。