廃棄物業界にも「Removal」の時代が来る

  • 2026年08月29日

Removalは、DACだけの話ではありません。

廃棄物・資源循環の世界にも大きく関係します。

例えば廃棄物焼却施設では、プラスチックなどの化石由来炭素と、紙、木材、食品などのバイオマス由来炭素が一緒に燃えています。

ここで発生したCO₂をCCSで回収したとします。

化石由来のCO₂を回収すれば、基本的には排出削減です。

一方、植物が大気中から吸収した炭素に由来するCO₂を回収し、長期・永久貯留できれば、その部分はRemovalとして評価される可能性があります。

同じ焼却施設。

同じCCS。

同じCO₂1トン。

それでも炭素の由来によって意味が変わります。

バイオ炭も同じです。

バイオマスを炭にすれば、すべてRemovalになるわけではありません。

原料は何か。

製造時にどれだけCO₂を出したか。

炭素は何年間残るのか。

追加性はあるか。

MRVはできるか。

こうした条件を見る必要があります。

森林やブルーカーボンについても同様です。

これから大切なのは、

「クレジットを何トン作れるか」

だけではありません。

その1トンは排出削減なのか。

Removalなのか。

どれだけ長く炭素を固定できるのか。

そして、誰がその1トンを必要としているのか。

カーボンクレジット市場は、

「何トンあるか」

から、

「どの1トンなのか」

を考える時代へ入っているように思います。